2019年9月

令和元年議会報告 – 敦賀市議会 -(5)

令和元年・第5回定例会

 

2019.9.18

 

高齢化が進む本市では、市民のための公共交通は今後益々重要になってきます。そんななか、交通不便地域から病院等へ向かうため、市民の方々がタクシーを多く利用している現状を鑑み、乗合タクシーで代用できないかを調査するため、先日会派の行政視察で熊本県八代市を訪ねました。八代市では、平成18年度から利用者数の実態に応じた交通体系への移行を実施していますが、公共交通に係る財政負担だけを取り上げると、平成18年度に1億3千万円であったものが、4年後には、1億9千万円を超えました。その後、再編等を実施して一時的に財政負担は減少したものの、平成29年度には2億4千万円になったとの説明を受けました。本市では、平成29年10月から1年1カ月間の試験運行を経て、昨年の11月から本格運行へ移行したコミュニティバス運行事業ですが、昨年度の決算額が、1億3千万円を超えました。

 

少し話は変わりますが、昨日の福井新聞の一面は、日本の65歳以上の人口が28.4%になり過去最高を記録との記事でありました。65歳以上の割合は2位のイタリアが23%ですので、5%以上引き離していることに改めて危機感を抱いたところではありますが、その記事のなかには、社会保障制度の見直しはもちろん、移動といった生活支援拡充が急務だとの内容が書かれていました。
今述べさせていただいたことからも、今後本市において公共交通の重要性が増すなかで、コミュニティバス運行事業における財政負担の増加が懸念されます。以上のことから、財政負担を抑えつつ市民の皆様の利便性や経済性を追求することが益々重要であると考えますが、本市として引き続き公共交通をどのように維持していこうと考えているのか、今回の質問で伺わせていただきました。

 

① コミュニティバス運行事業費(過去5年間)を伺いました。
平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度

 

② コミュニティバスの利用状況を伺いました。
平成29年10月
東浦線70.9人  常宮線25.4人  海岸線6.5人  中央線107.0人
金山線141.9人 西粟野線2.9人  松原線148.5人 
中郷木崎線83.0人  山公文名線88.2人 温泉線26.3人 愛発線35.9人

 

③ デマンドバスの利用状況を伺いました。
平成29年10月
東郷線6.2人  東浦線0.8人  愛発線1.0人 
3路線足して、1日当たり8人

 

④ デマンドバスの運行経費(平成29年度、平成30年度)を伺いました。
 
コミュニティバスと共通経費のため抜き出せないとの答弁ですが、これから経費を抜き出して行っていただきたいと考えるが、検証について確認していきたいと考えます。

 

⑤ 本格運行後10カ月が経つが、コミュニティバス、デマンドバスの検証と、地元から受けている要望について伺いました。
 
八代市の人口は128,133人で敦賀市の倍、世帯においても56,359人で倍
面積に至っては682平方キロメートルで敦賀市の2.5倍になります。

 

⑥ 公共交通については、市民の皆様からどのように意見を吸い上げているのか伺いました。

 

⑦ 岡山松陵線の共用開始に伴い、コミュニティバスの路線追加やバス停の新設は行うのか伺いました。

 

⑧ 利用者の少ない便等は、タクシー代の補助等で補うことはできないか伺いました。

 

⑨ ぐるっと敦賀周遊バスの利用状況と運行経費(利用者数、運賃収入額、過去5年間の補助額)
平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度

 

⑩ 増税後の運賃設定について伺いました。(コミュニティバスやデマンドバス、周遊バスの値上げは? 障害者・高齢者の運賃体系は継続か? 持続可能な公共交通を維持するための運賃はいくらくらいと考えているのか?)

 

福井市街地を走るコミュニティバス「すまいる」の運賃が、今年10月の消費税増税後に、福井市は国に100円から110円への値上げを申請していたが、市議会の反対を受け運賃100円のままにするとの方針転換を行った。
利用者からは、運賃が据え置かれて良かったと歓迎する一方で、「すまいる」の乗客は減り続けており、公共交通全体のなかでどう生かしていくのかが課題になっています。

 

市民の利益を追求することが、私たち議員の務めの一つではありますが、運賃を据え置くことが市民の利益になるのか、運賃が多少上がってもサービスの向上等により、市民の利益に繋がるのか、考えていかなければならないのではないでしょうか。

 

⑪ スクールバスの運行状況と運行経費(路線および運行便数、児童生徒数それぞれの利用者数、必要経費の総額)

 

東浦小中学校校下区長会および東浦小中学校PTAから、東浦小中学校について、小規模校の特色を生かしたきめ細かな教育を市内全域の児童生徒を受けることができる小規模特認校制度が導入することになり、敦賀市内全域から就学を特別に認めることになりました。

 

⑫ 他の小中学校区から東浦小中学校へ通学する児童生徒がいれば、新たにスクールバスを運行することは考えているのか伺いました。

 

⑬ 現状所管が3つに分かれているバス事業であるが、連携等はどのように行っているのか。また、利便性や経済性を考慮すると、将来的に市民生活部へ所管を統一するべきと考えるが、市の考え方、今後の方向性について伺いました。

 

公共交通政策が都市戦略部の所管なのに、「すまいる」だけ商工労働部の所管となっていることが問題視され、理事者側も将来的な都市戦略部への移管を表明しました。
冒頭に述べさせていただきましたが、財政負担を抑えつつ、タクシー補助等、利用される市民の声に耳を傾け、市民の皆様の利便性や経済性を追求して、敦賀市として引き続き公共交通をしっかり維持しただくことをお願いして質問を終えました。

 

敦賀市議会だより102号

敦賀市議会だより 102号(2019.8月)

 

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